”時間”でテニスの戦術が広がる!時間のマネージメントを身につけるラリー
こんにちは、トモヒトです。
今回は、テニスの基本戦術である「時間をマネージメントする」ためのラリーをご紹介します。
「時間のマネージメント」では、「相手の時間を削る」と「自分の時間を作る」の2つを考える必要があります。
この2つについてより詳しく見ていき、ラリーをご紹介します。
もくじ
「相手の時間を削る」とは?
「相手の時間を削る」とは、相手への返球をより早くすることで相手がポジショニングをする時間を短くすることです。
相手の時間を削るためには、相手との距離を短くすることが重要です。
そのため、ショートバウンドやライジング、ネットプレーなどでより早いタイミングで返すことが求められます。
相手の時間を削ることができると、同じボールスピードでもより決まりやすくなります。
「自分の時間を作る」とは?
「自分の時間を作る」とは、ボールが相手に到達する時間を長くすることで自分がポジショニングする時間を確保することです。
自分の時間を作るためには、相手との距離を長くする、速度の遅いボールを打つことが必要です。
相手との距離を長くするには、ポジションを下げればよいですが、ネット付近にオープンコートができることに注意する必要があります。
速度の遅いボールというのは、スライスや弾道の高いスピン、ロブなどのことです。
この「自分の時間を作る」という部分は、「空間をマネージメントする」とも深い関係があります。
「時間をマネージメントする」ためのラリー
それでは、「時間をマネージメントする」ためのラリーをご紹介します。
時間を作る相手に対してライジングやボレーを打ってもよいという条件でのラリー
前回の記事で紹介したクロスラリーを行います。
ここでは、このラリーに「相手が時間を作るショットを打つ時ライジングやボレーを打ってもよい」という条件をつけます。
このラリーの目的は、時間を作る相手に対して時間を削る方法を身につけることです。
全面vs半面(半面側はベースライン内でプレーする)
次は、全面vs半面のラリーですが、半面側はベースライン内でプレーするという条件をつけます。
このラリーでは、半面側は「相手の時間を削る」(攻撃)、全面側は「自分の時間を作る」(守備)ことをトレーニングします。
半面側はベースライン内でプレーしなければならないため、自然と相手の時間を削るショットを打つことになります。
半面側が慣れてくれば、両方全面でこのラリーを行っていきます。
最後に
今回は、テニスの基本戦術である「時間をマネージメントする」ためのラリーをご紹介しました。
テニスの競技特性に関して次のような意見があります。
テニスは、テニスコートの中で「間」=時間をうまく使い、「場」=スペースを確保し、あるいはスペースを埋めるスポーツです。
堀内昌一:テニス 丸ごと一冊 戦略と戦術① 戦術を考えるために必要な基礎知識(2012)
これから分かるように、テニスでは「時間」と「ポジション」が鍵を握ります。
今回の内容を実践して、時間の使い方を身につけることで、戦術的なプレーを磨いていきましょう。
最後に、今回の記事の参考資料をご紹介します。
- テニスフォーラム事務局:DVD 「テニスフォーラム 2017」
- 堀内昌一:テニス 丸ごと一冊 戦略と戦術① 戦術を考えるために必要な基礎知識(2012)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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