テニス版戦術的ピリオダイゼーションで戦術的なテニスプレーヤー育成を考える④

2020/05/14
 
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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

こんにちは、トモヒトです。

今回は、第3局面(ボレー・スマッシュ・アタック・ロブ・パスなど)のプレー原則・準原則について考えていきます。

 

 

第3局面のプレー原則

まずは、第3局面のプレー原則について考えていきます。

第3局面は、ポイントを決める局面ですが、次の3パターンが考えられます。

  1. ストロークラリーでアタックを決める
  2. アプローチショットからのネットプレーで決める
  3. 相手のネットプレーを封じる

ここで、3の「相手のネットプレーを封じる」は、相手の攻撃に対抗する状況であり、他の2つと異なるため分けて考えていきます。

そのため、1と2を「第3局面(攻撃時)」、3を「第3局面(守備時)」と便宜上分けておきます。

 

第3局面(攻撃時)については、オフェンスゾーンでの攻撃にあたります。

ラリーの主導権は握っている状況ですが、ショット数が増えれば増えるほど相手にカウンターのチャンスを与えることになります。

そのため、いかに少ないショット数(3球以内が目標)でポイントを取るかが重要です。

さらに、ポジションを上げて相手にプレッシャーをかけることも必要となります。

 

第3局面(守備時)は、ニュートラルゾーンまたはディフェンスゾーンでのプレーがメインになるかと思います。

相手に主導権がある状況だといえますが、同時にネットプレーは現代のテニスにおいてリスクの高い攻撃でもあります。

そのため、自分の体勢やポジションを整えることができれば、パスやロブで抜いてポイントを取る可能性が高まります。

 

以上のことから、第3局面のプレー原則を次のように定義します。

攻撃時は、ポジションを上げつつ少ないショット数でポイントを取る

相手のネットプレーに対しては、自分の体勢やポジションを整えつつパスやロブで抜くチャンスを狙う

第3局面の準原則

次は、第3局面の準原則について考えていきます。

アタックを決める際の準原則

「ストロークラリーでアタックを決める」パターンに関しては、第2局面のオフェンスゾーンでの準原則で「ネットより高い打点で打てるときは、コースを突いてウィナーを狙う」がこれに該当します。

加えて、拾われた場合を想定してネットに詰めておくことも重要です。

 

以上のことから、アタックを決める際の準原則を次のように定義します。

コースを突いてウィナーを狙う

拾われた場合を想定してネットに詰めておく

 

自分のネットプレー時の準原則

ネットプレーはリスクの高い攻撃です。

難しいボールは無理をせず、チャンスボールは確実に仕留める必要があります。

難しいボールを打たされるときは、漠然と返してしまうと相手にカウンターのチャンスを与えてしまいます。

相手のパスの選択肢を限定し、かつ次で決められるようなコースを選択することが大切です。

さらに、いいショットが入ったときはポジションを上げておくことも次のチャンスにつながります。

 

チャンスボールの決め方としては、「高い打点で叩いてオープンコートに決める」か「柔らかいタッチで厳しいコースを突く」かのどちらかになるかと思います。

どちらを選択するかは、そのときの状況やプレーヤーのボレーの技術によります。

 

以上のことから、第3局面の自分のネットプレー時の準原則を次のように定義します。

難しいボールが来たら、相手のパスを限定し、次のチャンスにつながるコースに打つ

いいショットが返ったらポジションを一歩前に詰める

チャンスボールはオープンコートに叩くか、タッチショットで厳しいコースを突いて確実に決める

 

相手のネットプレー時の準原則

次は、相手のネットプレー時の準原則について考えていきます。

大まかな考え方は、自分のネットプレー時の準原則と似ています。

パスで抜けそうになければ、ポジションや体勢を立て直す+相手に難しいボレーを打たせることがカギとなります。

反対に、パスを打つチャンスがあれば、積極的に狙っていきます

 

以上のことから、相手のネットプレー時の準原則を次のように定義します。

パスを打つのが難しければ、相手に難しいボレーを打たせつつ自分のポジション・体勢を立て直す

パスを打つチャンスがあれば、積極的に狙う

 

最後に

ここまで複数回に分けて、私が「テニス版戦術的ピリオダイゼーション」を使うならどう考えるかをご紹介してきました。

実際、戦術的なテニスプレーヤーの育成を考えるうえで、この考えがベースとなっています

今後、この戦術的ピリオダイゼーションはアップデートしていくつもりですし、これにもとづいて練習メニューを考えご紹介していきます。

これまでご紹介した練習メニューや、今後の練習メニューに関する記事も、どの局面のプレー原則・準原則にもとづいているのかイメージしながら読んでいただければと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントお願いします。

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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

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