テニスの戦術に欠かせないボールコントロール:9つのボール調整

2020/05/17
 
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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

こんにちは、トモヒトです。

今回は、テニスの戦術に欠かせないボールコントロールとして「9つのボール調整」を紹介します。

この考え方は、戦術の幅を広げるのはもちろんのこと、ラリーのメニューを考える上でも必要となってきます。

9つのボール調整とは

まずは、「9つのボール調整」を以下に示します。

  1. 場所を変える
  2. 速度を変える
  3. 高さを変える
  4. 打点を変える
  5. タイミングを変える
  6. 回転を変える
  7. 回転量を変える
  8. 深さを変える
  9. 角度を変える

それでは、それぞれを詳しく見ていきます。

 

場所を変える

「場所を変える」には、「狙うターゲット(エリア)を変える」場合と、「自分の打つ場所を変える」場合の2つが含まれます。

例えば、ストレートとクロスの打ち分けは「狙うターゲット(エリア)を変える」練習であり、あらゆるポジションから一定のエリアに打つのは「自分の打つ場所を変える」練習といえます。

 

速度を変える

「速度を変える」ことができると、緩急で相手のタイミングを外すことができます。

いくら速いショットを持っていても、それだけでは相手にボールスピードに慣れられてしまいます。

うまく遅いボールを使うことができれば、戦術の幅も広がります。

また、テニスの基本戦術である「時間をマネージメントする」にも関係してきます。

速いボールを打てば相手の時間を削ることができ、反対に遅いボールを打てば自分の時間を作ることができます。

 

高さを変える

「高さを変える」は、テニスの基本戦術である「空間をマネージメントする」に関係してきます。

フラット系の弾道の低いショットだけでなく、スピン系の高い弾道で弾むボールを使うことで、コートを立体的に使うことができます。

また、テニスの基本戦術である「時間をマネージメントする」にも関係してきます。

高い弾道であれば時間を作ることができるため、苦しい体勢のときにロブで時間を稼ぐというのはよく使われる方法です。

 

打点を変える

「打点を変える」というのは、打点を高くする、低くする、前にする、後ろにすることです。

これは、フットワークなどの問題による不適切なポジショニングから打点が変化するのとは異なります。

あくまでも、一定の打点で打てるフットワークを持った上で、意図的に打点を変えられるようになることが必要です。

 

タイミングを変える

「タイミングを変える」ことで、「時間をマネージメントする」ことができます

例えば、オープンコートを狙う際に同じボールスピードで同じコースに打った場合でも、タイミングが早くすれば相手コートへより速く到達します。

相手の時間を削るショートバウンドでのショットやライジングショットは、より高いレベルで勝つためには身につけておいた方がよいかと思います。

 

回転(回転量)を変える

回転には、主にフラット、スピン、スライス、サイドスピンがあります。

これらはそれぞれ弾道やバウンド後の変化が異なるため、回転を変えることで相手を崩すことができます。

また、同じ回転でも、回転量が異なると変化の度合いが異なるため、ミスを誘ったりチャンスを作りだすことができます。

 

深さを変える

「深さを変える」ことができれば、相手を前後に走らせることができます

テニスコートは縦長(シングルスコートの場合、横:8.23m 縦:11.89m)であるため、左右に走らせるよりも前後に走らせる方が効果的です。

そのため、深さのコントロールはラリーの組み立てでポイントを取る戦術的なテニスプレーヤーには重要だと考えます。

 

角度を変える

「角度を変える」ことができれば、相手をより左右に動かすことができます

フィジカル面の進歩によって守備範囲が広がっているため、角度をつけるショットを使うことでコートをより広く使うことがより求められます。

深さのコントロール同様、角度のコントロールは戦術的なテニスプレーヤーには必須のボールコントロールだと考えます。

 

最後に

今回は、テニスの戦術に欠かせない「9つのボール調整」について書いてきました。

これらは相互に関係しあっているため、ある要素を変えることで別の要素も調整する必要があります。

この辺りは、ボールコントロール力向上を目的としたラリーで掴んでいく必要があります。

 

最後に、この記事の参考資料をご紹介します。

  • テニスフォーラム事務局:DVD 「テニスフォーラム 2017」
  • 堀内昌一:テニス 丸ごと一冊 戦略と戦術① 戦術を考えるために必要な基礎知識(2012)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントお願いします。

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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

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