将棋に学ぶ!テニスに感想戦を取り入れるメリット・方法

2020/08/21
 
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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

こんにちは、トモヒトです。

今回は、テニスでの感想戦の必要性について考えていきます。

 

感想戦については、次のように説明されています。

感想戦(かんそうせん)とは、囲碁、将棋、チェス、麻雀などのゲームにおいて、対局後に開始から終局まで、またはその一部を再現し、対局中の着手の善悪や、その局面における最善手などを検討することである。

Wikipedia

対局後に対戦相手と対局を振り返ることで、勝敗を左右した手やより良い手を探っていくというのはとても興味深いなと思いました。

そして、この感想戦をテニスに取り入れれば、戦術的思考を高めることにつながるのでは?と考えました。
(すでに取り入れている人はいるとは思いますが・・・)

今回は、テニスに感想戦を取り入れるメリット、ジュニア育成で感想戦を取り入れる方法について考えていきます。

テニスに感想戦を取り入れるメリット

まずは、テニスに感想戦を取り入れるメリットについて見ていきましょう。

感想戦を取り入れることで、次のようなメリットがあるのではないかと思います。

試合を振り返る習慣ができる

試合を振り返る習慣があるのかないのかは、練習の質に関わってくると考えています。

試合をしっかりと振り返り課題を見つけることで、「練習でどんなことに取り組む必要があるのか」「どんな考え方で練習に向き合うとよいか」が明確になります。

 

もちろん、試合の振り返りが的外れであったり、しっかりと振り返っても課題に取り組まなければ、効果的とはいえません。

とはいえ、試合を振り返らず、ただやみくもに練習するのも効果的とはいえないでしょう。

試合→感想戦→課題に対する練習→試合」というサイクルができれば、意味のある練習になると思います。

 

対戦相手の視点から自分の戦術を見直すことができる

戦術は、相手とのやり取りがあって初めて成立するものです。

自分の「やりたいプレー」を押しつけるのは、戦術的なプレーとは言いがたいと思います。

戦術的にプレーするには、「自分のやりたいプレー」と「相手にとって嫌なプレー」をどう組み合わせるかを考えることが必要です。

 

感想戦で「どんなプレーが嫌だったか」「反対にどんなプレーは対応しやすかったか」と、相手に自分のプレーの効果を分析してもらうことで、対戦相手の視点から自分の戦術を見直すことができます。

もしかしたら効果的だと思っていたプレーがそうでもなかったり、反対に意外なプレーが相手に嫌がられていたという発見があるかもしれません。

そういった発見が、自分の武器に発展したり、より効果的な戦術につながると思います。

 

他の選手の思考を取り入れて、思考の幅を広げることにつながる

選手によって、得意・不得意なプレーや思考の癖があるため、だんだんとよく使うパターンというものが出てきます。

得意なプレー・自信のあるプレーがあること自体はいいことですが、それでプレーや思考の幅が狭まるのは避けたいところです。

 

感想戦で他の選手の意見を聞くことで、思考の幅を広げることにつながると思います。

例えば、「こういうときは必ずといっていいほどここに打ってくるから読みやすい」と、自分のプレーの癖に気づくことがあるかもしれません。

また、「あのプレーでここに打ってきたけど、自分ならこう打ってこう展開するな」と、自分にはないアイデアに出会うこともあります。

自分にはない面白いアイデアに出会ったときは、さらに踏み込んで選択の意図や別のパターンでの検討などをしてみるのも面白いと思います。

 

ジュニア育成で感想戦を取り入れるには

ジュニア育成で戦術的思考力を磨くのに、感想戦はうってつけのトレーニングだと思います。

ただ、漠然とやっても効果的な感想戦は難しいと思います。

ジュニア育成で感想戦を取り入れるには、どうすればいいか考えていきましょう。

感想戦を取り入れるための前提条件

まず、感想戦が成立する条件というものがあると思います。

それは、「ショットをある程度コントロールできること」です。

これは、将棋でいうなら「駒の動かし方が分かっている状態」といえるかと思います。

 

自分の打ったボールがどこにいくかも分からない選手が、戦術的にラリーを組み立てることはできません。

それでは感想戦をしたとしても、「たまたまいいところにボールがいった」と踏み込んだ議論をすることはできないでしょう。

そのためにも、まずはボールコントロールを身につける(または、コントロールできるように柔らかいボールに変える)ことが必要です。

 

ジュニア育成で感想戦を取り入れる工夫

ジュニア育成で感想戦を取り入れるには、いくつかの工夫が必要です。

議論する内容をあらかじめ決めておく

いきなり「感想戦をして」といっても、「何について議論すればいいのか分からない」ということになると思います。

初めは議論する内容をあらかじめ決めておくのがいいと思います。

例えば、

  • 試合中に何を考えていたか(相手について・戦術に関して)
  • 自分が嫌だった相手のプレーやショット
  • 対応しやすかったプレーやショット

といった感じです。

これによって、感想戦の質を上げるだけでなく、戦術的に試合を考える癖をつけることにもつながります。

すべてを覚えておくのは大変だと思うので、メモを取るようにするのもいいでしょう。

慣れてくれば、内容をより細かくする、選手同士に任せてみるとより効果的な感想戦ができると思います。

 

別の選手や指導者が補助役として参加する

対戦した選手に加えて、別の選手や指導者が補助役として参加するのも効果的だと思います。

補助役の役割は、「議論が脱線したときに元に戻す」「議論を促す」の2つです。

例えば、「バックハンドが下手だから、もっと練習しろよ」と技術的な視点に偏りすぎてしまったり、議論が白熱しすぎてケンカになったりしたときに止めたりします。

また、慣れていないと議論が続かないこともあると思います。

そんなときに、「全体的にこういうボールを打つことが多かったけど、何か意図があったの?」と、議論のとっかかりになりそうな話題を提供することで、議論を促します。

 

お互いを尊重する・高め合うという気持ちを忘れないようにする

これは工夫とはいえないですが、感想戦を成立させるうえでとても重要なことだと思います。

感想戦の目的は、「お互いに戦術的なプレーを高め合う」ことです。

決して、相手を非難する場になってはいけません。

相手を尊重したうえで、「より良い選手になるにはどうするか一緒に考えよう」というスタンスで、感想戦を行う必要があります。

 

テニスは個人競技である以上、共に練習する仲間でありライバルです。

選手が「相手を蹴落とす」ことだけを考えていれば、感想戦が悪い方向に作用する危険もあります。(相手のプレーを崩すためにデタラメなアドバイスをする、気づきを教えないなど)

 

良い感想戦を行うには、精神的な成長が必要だともいえます。

お互いに尊敬し合う関係性を作り、健全なライバル関係を作ることが大切です。




 

最後に

今回は、テニスでの感想戦について考えてきました。

取り入れるのは大変ですが、うまくいけば効果的だと思います。

普段のポイント形式からでも、少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントお願いします。

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