フォーム指導なしの技術・スキル習得をオススメする理由

2020/09/06
 
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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

こんにちは、トモヒトです。

今回は、フォーム指導なしの技術・スキル習得をオススメする理由について書いていきます。

このように聞くと、「フォーム指導しなくて本当に技術は身につくの?」と疑問に思われる方も少なくないかと思います。

そこには、明確な理由があり、より効果的な技術・スキル習得には「フォーム指導をしない方がいい」と考えています。

フォーム指導なしの技術・スキル習得をオススメする理由

私がフォーム指導なしの技術・スキル習得をオススメする理由は、主に2つあります。

  1. 「フォーム」よりも「目的」にフォーカスするため
  2. 身体の動きよりもラケットやボールの動きを意識した方が学習効果が高いから

 

「フォーム」よりも「目的」にフォーカスするため

テニスの試合では、1球1球違うボールが飛んできます。

そのため、そのボールに合わせた打ち方を引っ張り出す必要があります。

そして、自分の意図したボールを打ち返すことでラリーを組み立てていくことが求められます。

 

つまり、どう打つかという「フォーム」ありきではなく、どんなボールを返すかという「目的」が先にくるはずです。

しかし、フォーム指導をすると、「どう打つか」という部分に捕らわれて、肝心の「どんなボールを返してどう展開したいのか」が抜け落ちてしまいやすくなります。

そこで、始めからフォーム指導はせず、「どういうボールを打ちたいか」という目的に意識を向ける練習が必要だと考えるのです。

 

そうはいっても、こんな意見もあると思います。

どういうボールを打ちたいかを考えるのは大事だが、技術を身につけるうえで外せない要素はあるでしょ!
最低限覚えなければいけない身体の使い方を教えないのはどうなの?

確かに、身につけるべき「基本」はあると思います。

そこは、私も否定しません。

ただ、その部分もコーディネーショントレーニングを通じて、身体に覚えさせるのがよいと考えています。

実際、「フォーム指導をしない教え方」というのは、プロコーチである神谷勝則さんの考え方がベースになっています。

 

身体の動きよりもラケットやボールの動きを意識した方が学習効果が高いから

ある技術を習得する際に、どこに注意を向けるかは、学習効果を高めるうえで、カギとなります。

運動に意識を向けるとき、自分の身体の動きに意識を向けるインターナルフォーカス)場合と、運動の結果(ラケットの動き、ボールの軌道など)に意識を向けるエクスターナルフォーカス)場合の2種類があります。

インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカスの、どちらが学習効果を高めるかという研究が様々な競技や条件で行われています。

それらの研究の多くで、エクスターナルフォーカスの方が学習効果の高さ・持続性ともに良いという結果が出ました。

 

ちなみに、「インナーゲーム」の著者であるW. T. ガルウェイも、身体の動き以外に目を向ける方法を推奨しています。

例を挙げると、

  • ボールを縫い目が見えるくらいしっかりと見る
  • ラケットヘッドの位置を感じ取る
  • バウンドとインパクトのタイミングに意識を向ける

このようにして、打ち方以外に意識を集中させることで、身体が自然と適切な動きを出力してくれるというのです。

 

最後に

今回は、なぜ私がフォーム指導なしの技術・スキル習得をオススメするのかをご紹介しました。

  1. どういうボールを打ちたいかという「目的」にフォーカスするため
  2. ラケットやボールの動きを意識した方が学習効果が高いから(エクスターナルフォーカス)

 

では、どうやって技術習得すればいいのかという部分は下の記事に詳しく書いています。

 

最後に、今回の記事の参考資料をご紹介します。

  • 神谷勝則:テニスはキャッチボールでうまくなる!(2012)
  • Gabriele Wulf(福永哲夫 監訳):注意と運動学習ー動きを変える意識の使い方ー(2010)
  • W. T. ガルウェイ:新インナーゲーム(2000)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントお願いします。

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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

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