選手の人間的成長を促す!外部環境づくりのポイント

2020/07/23
 
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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

こんにちは、トモヒトです。

今回は、選手の成長を促すための外部環境づくりについて見ていきます。

 

これは、岩出雅之さんの『常勝集団のプリンシプル 自ら学び成長する人材が育つ「岩出式」心のマネジメント』の中で、常勝集団を作るための3つのアプローチの内の1つとして紹介されているものです。

岩出雅之さんは、帝京大学ラグビー部の監督であり、全日本大学選手権9連覇という偉業を成し遂げたことでも有名な方です。

※ちなみに、この本も9連覇達成後に出版されたもののようです。

 

チームの勝利だけでなく、各選手の人間的成長を目指している岩出監督が、どのようにして成長を促す環境づくりをしているのかは、とても気になるところですね。

心に余裕を持てる組織風土が成長につながる

まず、成長を促すためには、「心に余裕を持てる」ことが重要であると述べられています。

雑務を上級生が行うことで下級生に余裕を持たせる

帝京大学ラグビー部の特徴の1つが「脱・体育会」という方針にあります。

一般的な体育会では、雑務は下級生が行うことが多いですが、帝京大学ラグビー部では、雑務は上級生の仕事になっています。

 

これは、まだ大学生活や部活の雰囲気に慣れていない1年生に対する負担を軽減するという目的があるそうです。

それによって、1年生は練習や勉学に集中しやすくなり、自分と向き合う時間を作りやすくなります

また、雑務を行う上級生への尊敬や憧れを抱く要因にもなっているようです。

 

求めていたリアクションが返ってこなくても辛抱強く待つ

また、人材育成には「辛抱強さ」が必要だとも述べられています。

 

例えば、指導者の行動に対して求めていたリアクションが返ってこなかった場合です。

多くの指導者の方は、「どうして○○しないんだ」と指摘するかと思います。

 

ですが、岩出監督は自然とできるようになるまで待つことが大切だと述べています。

上級生の姿を日頃から目にすることで、無意識に刷り込まれていき、自然と反応できるようになるのを待つということです。

この方法は、結果が目に見えるまでに時間がかかるため、長い目で辛抱強く見ていく必要があるようですね。

 

選手それぞれが「自律」した組織づくり

次に、組織づくりについて見ていきます。

スポーツにおける組織づくりとしては、指導者がトップに立ち選手を引っ張るという形が多いかと思います。

一方で、帝京大学ラグビー部では、判断は選手に委ねるという形をとっています。

 

では、監督の役割は何かというと、「組織にミッション(大きな目的)を与え、選手が育つ環境を整える」ことです。

大まかな方向性は示しつつも、細かい部分は選手自身に決めさせることで、選手の成長を促していきます。

 

このような組織づくりをするために、監督の指示の伝え方も工夫されています。

監督自身が直接伝えるのではなく、学生コーチや各学年の中心メンバーを介して選手に伝えてもらうという方法です。

これによって、監督が「上」から指示を出しているという感覚を少なくすることができ、選手もリラックスして内容を受け入れやすくなるというのです。

 

また、練習の途中で学年バラバラの3人組を作って、話し合わせるということも大切にされています。

これは、監督の指示の意図や練習で意識すべきポイントを、自分で考えさせ言語化させるという目的があります。

ここにも工夫があって、上級生は質問を投げかけて「聞き役」に徹して、下級生にできるだけしゃべらせるようにします。

これによって、上級生と下級生の立場をより対等にする効果を狙っています。

 

選手が「自律」した組織になれば、指導者があれこれとしなくても選手が成長してくれるようになります

たとえ回り道に見えても、より高いレベルを目指すなら挑戦してみる価値はありそうですね。




最後に

今回は、選手の成長を促す外部環境づくりについて見てきました。

主なポイントは、次の2つです。

  • 心に余裕を持たせて自分と向き合ってもらう
  • 選手自身に委ね、選手が「自律」した組織を目指す

これは、体育会に限らず、様々なスポーツチームでも応用できるかと思います。

特に、育成を目指すなら、選手の人間的成長は避けては通れないように感じます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

ご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントお願いします。

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小学校時代に硬式テニスを始め、大学ではスポーツ科学について学びました。 戦術的なテニスプレーヤーを育成して、おもしろいテニスをするプレーヤーを増やし、日本テニス界の更なる発展に少しでも貢献できればと考えています。

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