しなやかマインドセットを身につけるためのポイント

こんにちは、トモヒトです。
今回は、「しなやかマインドセット」を身につけるためのポイントをまとめていきます。
チャンピオンの資質として、「しなやかマインドセット」が重要であることは、下の記事で説明しました。
チャンピオンになるために「しなやかマインドセット」が必要だとすると、気になるのは「では、どうやったら身につくのか?」ですよね?
ここでは、『マインドセット 「やればできる!」の研究』をもとに、「しなやかマインドセット」を身につけるために気をつけることをまとめていきます。
もくじ
まずは指導者が「しなやかマインドセット」を持つ
まず重要になってくることが、指導者が「しなやかマインドセット」を持っているかという点です。
優れた教師の条件の1つに、「学ぶプロセスを大切にする」というのが挙げられています。
これは、まさに「しなやかマインドセット」の考え方だといえます。
また、いくら口で「努力が大事だ」「成長するように学ぼう」といっても、行動が伴わなければマインドセットをしなやかにするのは難しいです。
指導者が「しなやかマインドセット」を持ち、行動で手本を見せられるようになるのが大切だといえます。
「しなやかマインドセット」を身につけるための言葉かけ
練習時だけでなく、普段の生活でも言葉をかける機会は度々あります。
選手が「しなやかマインドセット」を身につけるにはどんな言葉かけをすればいいのでしょうか?
成功したときの言葉かけ
試合に勝ったときや、練習でうまくいったときには、どのような言葉をかけるのがいいのでしょうか?
ほめる際には、選手の特性や結果に対してではなく、努力や成長に焦点をあてることが大切です。
例えば、試合に勝ったときの言葉かけだと、次のような例があると思います。
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試合に勝ったことや才能があるとほめてしまうと、「負けると周りを失望させる」「自分は天才なんだ、才能を示さなければならない」と、「硬直マインドセット」につながる危険があります。
成功したときには、努力によって成し遂げたことをほめることが大切です。
また、本人にかける言葉だけでなく、他の人にかける言葉にも注意する必要があります。
たとえ、選手本人によい言葉かけをしていても、周りの人に対して「あいつは天才だ」「一度も勝てないなんてダメだな」という言葉を発していたら、それが悪い影響を与えることになります。
失敗したときの言葉かけ
では、試合に負けたときや、練習でうまくいかなかったときはどうでしょうか?
良くないのが、気休めの慰め(「君の方がうまいよ」)や人のせいにするような発言(「審判のジャッジがおかしかった」)をすることです。
失敗したときに必要なのは、事実を伝えたうえで、失敗から何を学ぶべきか、次成功するには何をすべきかを伝えることです。
もちろん、選手は落ち込んでいるので、どんな言葉を使うかは気を配る必要があります。
ただ、「しなやかマインドセット」を身につけるには、失敗を受け入れ、自分に足りないものを見極めさせ、努力へのモチベーションに変えていくことが大切です。
高い到達目標を与えて導く
子どもの自尊心を高めるために、あえて低い目標を与えて、成功体験を積ませるという考え方があります。
ただ、「しなやかマインドセット」を身につけるには、高い到達目標を与えることが必要だと述べられています。
とはいえ、絶対に手の届かないような目標ではなく、頑張れば手の届く目標を与え、長い目で成長を見守ることが大切です。
そして、いかにして目標達成するかを教え導くことが必要です。
複数人の選手を同時に教えるグループレッスンの場合、各選手の能力に応じた「目標達成への道筋」を示さなければならないため、かなりのエネルギーを必要とするといえます。
変化が見られた後も継続する
「硬直マインドセット」を持っている選手に対して、「しなやかマインドセット」を身につけさせる工夫をして、行動に変化が見られたとします。
ここで油断してはいけません。
マインドセットを変えるというのは、物事に対する価値観や見方を根本から変えることが求められます。
これは、小手先でできるような簡単なものではなく、努力と時間をかけて、ときにサポートしながら変化させていくものです。
変化の兆しが見られても、油断せずに継続していく必要があります。
終わりに
今回は、しなやかマインドセットを身につけるためのポイントについて見てきました。
ポイントは、次の3つです。
- まずは指導者が「しなやかマインドセット」を身につける
- 努力や成長をほめたり、失敗から学びをうながすような言葉かけ
- マインドセットの変化が見られても、継続する
マインドセットを変えることは大変な労力を費やしますが、長い目で見れば大きな価値があります。
この記事が、しなやかマインドセットを身につける参考になればと願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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