『テニスはキャッチボールでうまくなる!』
こんにちは、トモヒトです。
今回は、私の指導方針のもとになっている本をご紹介します。
それは、「テニスはキャッチボールでうまくなる!」です。
この本では、世界トップレベルで常識となっている指導方法を紹介し、それを一般レベルに落とし込んだトレーニング法を紹介しています。
この本のキーワードとして、「コーディネーション」と「型にとらわれない指導」が紹介されています。
そこで今回は、この2つのキーワードを中心に内容をまとめ、それをもとに私の意見を書いていきます。
コーディネーション
まずは、第1のキーワード「コーディネーション」から触れていきます。
コーディネーション・・・五感から得た情報を処理し、身体を素早く正確に動かす能力
現代のテニスではラリースピードが上がっているため、より高度なコーディネーション能力が要求されている
コーディネーショントレーニングによってテニスに必要な身体の機能を高めていくことが、質の高いテニスをしていくためには必要
例)ストローク→「バランス」「リズム」「タイミング」のようなコーディネーション能力が要求される
キャッチボールには、テニスに求められるコーディネーション能力が多く含まれている→キャッチボールがテニスの練習になる
コーディネーション能力の重要性については、近年注目されています。
コーディネーション能力が技術の土台となることは、以前の記事でも書きました。
現代のテニスでは、ラケットの進化やフィジカルの向上によりラリースピードが上がっています。
そのため、より速く正確なラケット操作が求められ、高度なコーディネーション能力が要求されます。
世界トップレベルでコーディネーション能力の重要性が高まっている以上、日本人選手も幼少期からコーディネーショントレーニングに取り組んでいくことが必要だと思います(小学生でも遊び感覚でコーディネーショントレーニングに取り組むことができます)。
さらにいえば、世界トップレベル以上のコーディネーション能力を身につけることが、日本人選手が世界に対抗する方法の一つではないかと思います。
例えば、日本人選手が外国人選手に対抗する方法としてよく挙げられる「ライジング主体のテンポの早いテニス」は、かなり高度なコーディネーション能力によって成立するプレースタイルだといえます。
また、より高度な戦術を実行するためのボールコントロールには、より高度なコーディネーション能力が必要です。
外国人のパワーテニスに対抗するには、より質の高い戦術的なプレーやテンポの早いプレーを目指して、コーディネーション能力を磨くのがよいのではないかと思います。
型にとらわれない指導
次は、第2のキーワード「型にとらわれない指導」について触れていきます。
型にとらわれない指導によって「発想力」「ゲーム力(ゲームを作る力)」が伸ばされる
身体の機能面からテニスを捉えることが必要
「ラリーを長く続ける」「試合に勝つ」という目的の達成のためにどうすればいいかを考える
→自然と適したグリップ、フォームが身につく
ボールとラケット面との関係を意識する(インパクトの正確さはボールコントロールに重要な要素)
→打ちたい方向にラケット面を向けることを重視(最初は「当てるだけ」にする)
この本では身体の機能面を重視することで、理にかなったフォームが自然に身につくと述べられていました。
コーディネーショントレーニングによって身体の使い方を向上させ、フォームに関してはラリーを通して自然と出てくるものを大切にするのがよいといえます。
また、インパクトの重要性を述べており、ボールコントロールの精度はインパクトの安定性によるといえます。
「試合に勝つ」「ラリーを続ける」という目的を考えれば、目的の達成に必要なのは「美しいフォーム」ではなく「狙ったところにボールをコントロールできるインパクト面の安定性」だといえます。
最後に
今回は、「テニスはキャッチボールでうまくなる!」という本をご紹介しました。
今回のポイントとしては、次の2点です。
①コーディネーショントレーニングは初期の段階から積極的に取り組む
②フォームよりも「身体の機能」や「インパクトの正確さ」に意識を向ける
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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